都市計画道路「山手植田線」・「八事天白渓線」は、ついに計画の廃止に向かうことになりました。本日開かれた市議会都市消防委員会で示された未着手都市計画道路の整備に関する「第2次整備プログラム」案の中で、この2つの路線は「廃止候補路線」に分類されたのです。これは、地元の住民のみなさんが、計画の廃止を求めて声を上げ、運動されてきた成果だと思います。私は、市議会の本会議質問で、2度にわたって計画廃止を市当局に迫りました。先の9月議会の質問で住宅都市局長が、「これまでの議会における議論や地元住民からの意見も勘案しながら総合的に判断する」と答弁していたように、住民のみなさんの運動と議会での私たちの論戦が、市政を動かしたのではないでしょうか。
第2次整備プログラムで「廃止候補路線」に分類された路線については、「早期の都市計画の変更をめざす」とされています。私は本日の同委員会で、「廃止候補路線に分類されても、都市計画変更されずに長期に放置されるようなことがあってはならない。速やかに都市計画の変更を」と求めました。山手植田線と八事天白渓線について市住宅都市局は、代替措置について一体的・総合的に検討しています。私は、「都市計画の廃止を決定した後に、代替措置については地元住民の意見も聞きながら検討を続けていけばよいのではないか」と質問。市住宅都市局は「都市計画変更は関係機関との調整が整ってから。どちらが先かは回答できない」と明言を避けました。
八事天白渓線については、地元の町内会から、名城大学グラウンド北の道路に沿った八事裏川の上にデッキをかけて歩道を整備する、下池公園北の道路の狭い箇所を拡幅するといった代替措置が提案されています。これらは歩行者の安全対策ですから、山手植田線と一体的に検討しなければならないものではありません。私は、「地元住民が提案している代替措置については速やかに具体化するとともに、八事天白渓線の都市計画変更については山手植田線に先行して実施すべきだ」と求めました。
(田口かすとのブログより転載)